85.高級店に向いている割り箸ってどんなもの?

2023/05/01

hashi 箸

日本人であれば誰もがおなじみの割り箸。様々な場所で見る機会の多い道具の一つです。
一見どれも同じように見えますが、実は、形状や素材、長さ、箸袋に至るまで、少しずつ違いがあります。その違いが、料理と雰囲気をより引き立てているのです。

例えば割らずに使える“卵中箸”は、高級店や祝いの場で使用されることが多い割り箸です。
卵中箸を食事に使うことで、特別な気分が味わえるのではないでしょうか。
実際みやこでも、卵中箸は和食などの専門料理店や、すし屋からの注文が割合を占めています。
まさに“高級店の箸”を体現した存在ですね。

このように箸が食事にもたらす印象は、大きな影響力を持っています。
特に高級店であれば、お店の雰囲気にマッチいない箸を提供すると、やや不釣り合いな印象になってしまいます。

せっかくのおいしい料理や品のある内装にお客様が目を輝かせていても、お箸の質で手を抜いてしまっては、気持ちが一気に冷めてしまいかねません。

今回は、そのようなミスマッチを防ぐためにも、高級店に合った箸の選び方をご紹介します。


高級店にあった箸の選び方~種類

箸の種類

ひとくちに割り箸といっても、様々な種類があります。
元禄箸、竹角箸、天削箸、双生箸、卵中箸、利久箸・・・名前だけではどのような箸なのかイメージが沸かないものばかりですね。
お店の雰囲気に合った箸が選べるよう、まずはこの2つを押さえましょう。

〇天削箸(てんそげばし)

箸立てに入っている天削箸 天削箸

おもてなしに華を添えることができる“天削箸”。
天削とは、天部(持ち手側の角)が削がれていることが由来だそうです。
箸の上下を逆さまに使わないという意味で、お客様をもてなす時に使われる機会が多いため、高級料亭などで多く使用されています。
見た目の美しさと、頭部を大きく斜めにカットした形状が特徴で、ワンランク上のおもてなしを演出することができる最適なお箸といえます。

〇卵中箸(らんちゅうばし)

卵中箸 らんちゅう箸 卵中箸 らんちゅう箸 箸先

千利休が客を招く際に、客用に使いやすく考案した箸と伝えられている “卵中箸”。
中央部を太く、両端を細く削り、面(四隅の角)取りをして、最初から1本1本独立したお箸として作られています。
現在では、お祝いの席などワンランク上のおもてなしの場に用いられることが多く、和食などの専門料理店や、すし屋で特に多く使用されています。

名称や成り立ちにおもてなしの心が込められたお箸は、料理と一緒に提供するだけでも、その心を伝えられるのではないでしょうか。

章の冒頭でご紹介したその他の箸の特徴については、こちらのコラムもご覧ください。

箸の選び方コラム


高級店にあった箸の選び方~素材

白帯巻き箸

直接口に入れるものだからこそ、天然かつ安心安全なお箸を選んでみてはいかがでしょうか?
ここでは3つの天然素材をご紹介します。

〇杉
割り箸の中では、杉を使ったものが最も高級とされています。
建築資材としても使用されている杉はキメが細かく、適度な強度が特徴です。
美しい柾目(まさめ)と杉独特の香りが楽しめるので、まさに料理の一部として活躍します。

〇ヒノキ
ヒノキを使った箸も高級とされています。
ヒノキ素材の特徴は、しなやかで丈夫なだけでなく、その香りに天然の殺虫・防カビ・防菌効果があることでしょう。
割り箸の中には、製品化するまでに防カビ剤などを使用しているものもありますが、ヒノキ素材はそういった心配が少ないです。

〇柳
柳素材はお祝い事の席で使用されることの多い箸です。
理由の1つはその折れにくさ。
万が一お箸が折れてしまうと縁起が悪いですから、しなやかで折れにくい柳が選ばれることが多いのだそうです。
また、柳の木は神聖な木として縁起が良いとされています。


高級店にあった箸の選び方~箸袋

箸袋 白 未晒 ホワイト クラフト

一般的な飲食店の箸は、無地であったり、箸袋にお店の名前や住所、“おてもと”といった文字が入っていたり、そもそも箸が箸袋に入っていなかったりすることもあります。

高級店の雰囲気に合わせるのでしたら、箸袋は無地のものを選ぶか、“白帯”のものを選ぶのがおすすめです。
白帯とは、箸の中央からやや上にかけて巻かれた白い紙のことです。
シンプルで美しい見た目は、きっとお店の洗練された雰囲気にも合うことでしょう。
一般的な飲食店ではまず見かけない、特別感の演出にもつながります。

皿の上に乗っている白帯箸


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杉らんちゅう24cm白帯巻き

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杉9寸天削箸

みやこでは、軽く真っ直ぐに通った美しい木目といい香りが特徴の、杉素材のお箸を豊富に取り使っています。
1膳ごとに白帯を巻いており、箸は帯を外すと1本ずつ分かれています。
割る必要がないのでうまく割けないことによる食べにくさがありません。
また、国産杉の建築材として使用しない部分の端材および、間伐材を利用して割り箸にした環境にやさしい箸です。

高級店に向いている割り箸の選び方をご紹介してきましたが、お店の雰囲気に合う箸は見つかりましたか?
みやこでは、箸だけでなく、飲食店に必要な商品を幅広く取り扱っていますので、ぜひほかの商品も見ていってくださいね。

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